組合 トップインタビュー -第3回- クオーレ

トップインタビュー

株式会社クオーレはこんな会社です

株式会社クオーレ
代表取締役 阿部 秀嗣氏

■自社の強みは何ですか

『新卒主義で培われた絆』

弊社は社員30名余りのソフトウェア会社ですが、このくらいの規模の会社は掃いて
捨てるほどあると思います。しかし、弊社の特長として以下の3つがあります。

1.エンジニアは全員新卒採用
2.残業はやらない(実際は月20時間位)
3.ソフト開発(ICT事業部)以外にメディア事業、プロダクト事業部がある

特に1.の新卒主義というのはこの業種では珍しいと思います。
毎年新卒を採用して先輩社員が後輩社員を教育するというスタイルを20年以上
続けてきているので、社員の帰属意識や仲間意識、先輩後輩の絆といったものが
弊社の強みだと思っています。

■将来のビジョンと、そこへ向けての戦略を教えてください

『事業承継と新たな事業への挑戦』

私はあと5年くらいでICT事業部を若手に事業承継したいと思っています。
今でもICT関連のほとんどの業務は私の手を離れています。
ICT事業部に関わる時間が減るのと相前後して、現在はプロダクト事業を
形にするべく努力しています。
こちらはあと5年で売上げを10億円くらい(現在の5倍)の規模にしたいと思っています。

■自社の成長の原動力は何であると考えますか

『社員の力とチャレンジ精神』

それはもちろん「社員の力」、と言いたいところですが、それだけではなく
社長である私のチャレンジ精神というものが大きく関わっていると思います。

■経営者として大切にしていることは何ですか

『信念と長期的な視野』

長期的な視野と、信念を持って人生を生きたいと思っています。
「信念は人生の羅針盤」とは中村天風氏の言葉ですが、まさに人間として自分の
責務を果たすために重要なことは信念を堅持することだと思います。

■普段から社員に伝えていることは

『自由な雰囲気、任せられる気風、自分の時間』

私のバックボーンとなっている出来事がいくつかあります。
弊社の会社としてのありようにも、このバックボーンが色濃く反映していると思います。

・ 父親が零細企業の経営者
・ 高校3年間は比叡山で僧侶の修行
・ 20代から30代にかけて仕事をしながらロックバンドでライブ活動
・ 20代で社長になり、25年に渡り事業を継続

つまり、弊社の自由な雰囲気、失敗してもいいから任せてしまう気風、
残業を極力せずに自分の時間を大切に使う、などといったことが、
言葉としてだけでなく暗黙の了解事項として社員に伝わっていると思います。

■就任以来、続けていることはありますか

『業務記録、サイパン島戦没者慰霊活動』

業務日誌的な簡単な記録は毎日つけています。
これにより、時間を意識するようになりタイムマネジメントという大げさな
ものではありませんが時間を大切にするという習慣が身についていると思います。
また、会社を離れた活動としては会社設立前から毎年夏、公募した中高生30名
くらいをサイパン島へ連れて行って慰霊法要やホームステイなどを1週間に
わたって行う活動をお手伝いしています。
この活動は「三宝莚(さんぽうえん)」という公益社団法人が主催していますが、
理事長は私が比叡山時代にお世話になった天台宗の僧侶で栢木寛照師。
私も得度しているので法縁上では私の伯父さんにあたります。
ちなみに、三宝莚のHPは私が制作、運営しています。http://sanpoen.jp/

■仕事を離れたときには何をしていますか

『合気道』

一昨年の秋から合気道教室に通っています。週1回程度ですからなかなか上達は
しませんが、肉体だけでなく精神的に多くの学びがあります。

■組合に加入したきっかけは何ですか

10年前に社会人向けの大学院に2年間通っていました。その時、にお世話になった教授が
NTTのOBだったというご縁から、大学院を卒業した後に組合を紹介してもらいました。

■組合に加入してよかったことはなんでしょうか

上流の情報が取れるということと、色々な会社の様々な部署の方とのコネクションが
構築できるということです。
弊社くらいの規模の会社では、一般的に2次請けどころか、3次・4次請け以下と
なることが多いのですが、この組合で紹介される案件は商流のきれいなものがほとんどです。

~インタビュー後記~
バイタリティ溢れる活動をされているにも関わらず、事業、人生を俯瞰している
印象を受けるのは、得度されているからでしょうか?
限りある時間の中で色々な事にチャレンジされていく姿勢は、是非見習いたいところです。

お忙しい中ご協力頂きありがとうございました。

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